『大学生の頃はサイホン、就職してからは朝食後も時間が忙しくなってしまってドリップに変更、その後は大のイタリア好きであるため、エスプレッソが好きになり、長らくマキネッタで飲み続けて来ました。

　そして、退職前に再び訪れたイタリアの街角のBARでクレマたっぷりのエスプレッソに目覚めてしまい、このマシンをイタリアから個人輸入して、８年６ヶ月、毎日、このマシンでエスプレッソを楽しんでいます。

朝食後、カセットコンロを食卓に置いて、マシンを載せて点火し、約６分・・・炎を眺めているとなぜかしら心が癒されるものです。やがて準備ができたことを知らせるホイッスルが鳴り響き、抽出バルブを回すと、まろやかなクレマが抽出ノズルから流れ出て来ます。

エスプレッソを味わいながら、今日はあの本の続きから読もうか・・・とか、夕方、講師をしている学習塾ではこんなふうに教えてみようか・・・とか、退職後の一日のスタートにふさわしい、のんびりとした穏やかなひと時を私に提供してくれています。』